イラストにオンマウスで遊べます☆ネタバレ注意☆
キャラクター紹介 

 

  +++この世界の人々について+++  (ページの下方に明記してあったものを上に持ってきました&身長表示をプラス)

  魔物が徘徊する世界で、魔力を持つこの世界の人間は、現実世界の人間とは全く異なる生物です。
  魔力の強さがとても重要で、魔力の高い者しか魔力の高い子は産めません。(遺伝の相性で極稀に例外があります)

  平均寿命は90歳前後で、25〜35歳位で老化が一旦止まると、60歳位まで肉体的に全く衰えません。
  特に魔力の強い者は、75歳位でやっと老化が始まったりと遅いです。
  外見年齢は、老化が一旦止まるまでは、現実世界の年齢を目安にしてご想像下さい。
  (老化が止まるのが早く、老化が始まるまでずっと十代にしか見えない人も極稀にいます)

  大人になると、見た目だけでは何歳なのか全く判断できませんので、親子で子供の方が年上に見えることも多々あります。
  又、外見の特徴などの遺伝の仕方も現実世界とは異なります。

  老化が始まると、80〜100歳頃に亡くなります。
  魔力が高い場合は特に、老人まで行かずに中年や壮年の姿で亡くなります。

  一週間が10日で一ヶ月が40日で一年が480日の世界です。
  実際生きている年月は、大体1.3倍位で考えていただければ良いかと……。(1日が24時間ではないので正確ではありませんが)
  深く考えていただかなくても支障はないと思いますが、兎に角、現実世界とは年齢の数字も違うということで……。

  ケルトレア王国とアズルガート王国の平均身長は、 「男性:177cm」 「女性:164cm」 くらいです。「-5cm」してみると、現代日本での感覚。
  例えば、ケルトレア人の154cm(シャナン)は、現代日本人にとっての149cm(ちっちゃ〜)で、177cm(ダグ)は172cm(超普通〜)です。
  エト王国は高貴な血程、神代の血が濃く背が低く、王族の平均身長は 「男性:165cm」 「女性:150cm」 くらい。
  身長をcmという単位の数字で示しましたが、これは説明する上で便宜を図ったもので、勿論、この世界で使われる単位ではありません。

 

 

ネグリタ聖騎士爵家: 草原の騎馬民族アドーの血筋。馬術に優れ馬の飼育も有名。魔封じの魔法が得意。

 ライオネル・ネグリタ


 ケルトレア王国「建国の聖五騎士」の子孫、ネグリタ聖騎士爵家の当主。
 56代目ケルトレア王国騎士隊長。騎士長を18年勤めた後は、騎士隊の理事長を勤める。
 ネグリタ家は騎馬民族の出なので、代々馬の飼育も有名。
 「黒獅子」と「ケルトレア王国一の色男」が通り名の豪胆で勇猛かつ策士な名騎士だが、
 妻が関わると妻しか見えないので駄目駄目。
 女性関係が華やかだったが、結婚後は一途な愛妻家で「ケルトレア王国一のおしどり夫婦」と呼ばれる。
 他の有名なバカップル、もとい、仲良し夫婦、に比べて割とマトモな為に付いた呼び名だと推測される。
 特技は、一人ツッコミを心の中で押し留めて口に出さず完璧な騎士長のフリをする事。

 髪:黒橡色 / 目:深い緑色 / 肌:ケルトレア人では少し目立つほど濃い / 身長:188cm


 フェリシテ・ネグリタ (旧姓:バーディネー) 


 ライオネルの12歳年下の愛妻。バーディネー伯爵家の三女。
 病弱なため、首都ケルアで学校に行かずに、バーディネー伯爵領地内で育つ。
 バーディネー伯爵領地はエクリッセ伯爵領地の隣りなので、1歳年上のケイリーと親友になった。
 子供を産んだようには到底見えない華奢で美しく精巧な人形の様な容姿と、楽天的で強い心の持ち主。
 お菓子作りと園芸と芸術鑑賞が趣味の、のんびりした性格。
 特技は夢で人の感情や未来を見る事と、ライオネルを振り回す事。ネグリタ家ヒエラルキーの頂点。
 夢見はエト王族の血が流れている為。エト王国から来たミズノトやカグラとも仲良し。

 髪:白金色の巻き毛 / 目:檸檬色 / 肌:陽の光に長時間耐えられないほど白い / 身長:158cm

 トリストラム・ネグリタ (愛称:トゥーリ)


 ケルトレア王国騎士隊「聖五騎士」を務める、ライオネルとフェリシテの長男。
 真面目でいつも怒ったような顔ばかりしているが、純粋で可愛い性格。
 元シャナン王女の護衛筆頭騎士で、恋多き(全て片思いだが)王女の恋のお相手の一人だった。
 色の印象で父親と似ていないように見えるが、良く見ると結構似ている。尊大さは祖父譲り。
 勇猛な切込み隊長。4歳年下のキリアンと6歳年下のショーンと仲が良い。
 3年間抗争を続けていたエパーニャ王国の王女イゾルデと結婚して、尻に敷かれている。
 長年の片思いの相手が敵国の次期女王だったとは、上司だったスタントン以外には誰も気付かなかった。
 偉大な父に多大なコンプレックスを持っている。父を振り回す母には頭が上がらない。弟と妻に激甘。

 髪:華やかな金髪 / 目:琥珀色 / 肌:ケルトレア平均より白い / 身長:178cm

 イゾルデ・ネグリタ (旧姓:ソルエパーニャ)


 ケルトレア王国と敵対していたエパーニャ王国の元王位継承者。
 弟に継承権を譲って、トリストラムと結婚し、ネグリタ聖騎士爵家に嫁いだ事は世間を大いに驚かせた。
 見た目も雰囲気も性格も、とても華やかで王女様らしい美女。
 欲しいものは手に入れるし、やりたい事は何でもする行動派。剣術や馬術も得意で魔力も強い。
 我侭気侭で天真爛漫。3歳年上の夫の事を可愛いと思いながら尻に敷いている。寧ろ、犬とご主人様。
 女王になる為に育ち、強く賢く何でも一人で出来るけれど、本当は寂しがり屋で優しい女の子。
 可愛いモノと甘いお菓子に目がないことは、公にはヒミツ。
 トリストラムと結婚した理由は、「可愛い」から。「昔飼っていた愛犬と似ている!」とか思っている。

 髪:栗色 / 目:青紫色 / 肌:エパーニャ人らしい小麦色 / 身長:173cm

 ランスロット・ネグリタ (愛称:ランス)


 ケルトレア王国騎士学校に通う、ライオネルとフェリシテの秘蔵っ子。トリストラムの17歳年下の弟。
 天才的な剣技と素晴らしい頭脳と、美しい容姿と、ひねくれた性格を持つ。 
 周りの皆が彼に甘い為に我侭し放題。兄と兄嫁と母と、親友のキースには弱い。かなりのブラコン。
 騎士隊の幹部とは皆親しく、そのほとんどの弱みを握っている。
 子供の癖に、父の権力とコネと剣技と頭脳と美貌を笠に唯我独尊。失礼極まりない。
 兄の事は溺愛しつつも嫉妬している。キースの母ケイリーに付けられたあだ名は「悪魔っ子」。
 キースの姉キーラに異常に執着をしていて、迷惑がられている。特技は、人を勝手に下僕にする事。
 ライバル(勝手に思っているだけ)は、キーラが好意を寄せる騎士長チャーリー。

 髪:黒橡色 / 目:若草色 / 肌:ケルトレア平均より白い / 身長:157cm(13才時)

 エクトル・ネグリタ

 
 ケルトレア王国騎士隊の52代目騎士長。
 ライオネルの父。騎士長4年目に28歳の若さで戦死。
 22歳で4歳年下のギニヴィアと結婚。
 女性に絶大な人気を持ち、多くの浮名を流した美丈夫。
 ライオネルと瓜二つの容姿で、基本的な性格も酷似している。
 (ライオネルの方はフェリシテのお陰で丸くなった)
 本当はどうしょもなくヘタレなことを知る者は、仲が良かったグレンファー家の嫡男スコットくらい。

 髪:黒橡色 / 目:深い緑色 / 肌:ケルトレア人では少し目立つほど濃い / 身長:188cm

 ギニヴィア・ネグリタ (旧姓:ヘネシー、再婚後:カミュー)


 ヘネシー侯爵家出身の、ライオネルの母。
 ケルトレア人の理想の髪に理想的な肢体で、「当代一の美姫」と詠われた非の打ち所の無い美女。
 幼い頃は虚弱体質だった為に、主都ケルアで学校に行かずに、ヘネシー侯爵領土で育った。
 13、4才の頃にはすっかり健康になり、魔力も大変強く、嫁の貰い手は引く手数多だった。
 エクトルとは政略結婚で、二人の仲が冷めた物なのは周知の事実だった。
 エクトルの死後、ネグリタ家を出て幼馴染であるカミュー侯爵家の息子と再婚して息子と娘を得た。
 ギニヴィアがネグリタ家を出てからは、ライオネルとギニヴィアは会うのをお互いに避けていて、
 まともに会っていない。

 髪:漆黒の巻き毛 / 目:琥珀色 / 肌:ケルトレア平均より白い / 身長:170cm

 

ブラヴォド聖騎士爵家: 建国以前から騎士の名門だった唯一の聖騎士爵家。忠誠心の塊の家風。光と炎の魔法が得意。

 キアヌ・ブラヴォド  


 ケルトレア王国「建国の聖五騎士」の子孫、ブラヴォド聖騎士爵家の当主。
 ライオネルの再従兄弟(6親等)で親友。55代目ケルトレア王国騎士隊長キーファーの一人息子。
 兄のような存在であるライオネルが騎士長をしていた当時の「聖五騎士」の一人で切り込み隊長。
 高潔で正義感が強く、勇猛で目つきも性格も鋭く攻撃的だが、容姿は中性的。
 美しい容姿の所為で老若男女問わず迫られる為に、人間不信で潔癖症。意外と良い夫で良い父親。
 部隊色(ブラヴォド家の色)が赤な事とブラヴォド家の家紋から「赤鷲」が通り名。
 裏の通り名は「ケルトレア王国一の美人」。裏の通り名を本人の前で使うことは自殺行為。

 髪:赤香色と蜂蜜色を混ぜた色の巻き毛 / 目:髪と同色 / 肌:ケルトレア平均より白い / 身長:184cm

 ケイリー・ブラヴォド (旧姓:エクリッセ)


 頭脳明晰な奇人の多いエクリッセ伯爵家出身の、キアヌの妻。
 明るく奔放で大雑把で慎みが無く、夫と正反対。
 美しいものに目がなく、6歳の時に惚れたキアヌを追いかけて騎士になり、一途に17年かけて落とした。
 キアヌ命で毎日興奮して鼻血を出している変質者だが、頭の回転は速く、騎士としても大変優秀。
 ずっとキアヌの副官をしていた。1歳年下のフェリシテとは幼馴染で親友。
 息子の婚約者であるアリスと仲良しで、アリスの普通じゃない愛情表現のお手本。
 子供達の事は大好きだが母親業はかなり適当で、子供達の方がしっかりしている。

 髪:鮮やかな朱色 / 目:鮮やかな緑色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:172cm

 キリアン・ブラヴォド 


 ケルトレア王国騎士隊で「聖五騎士」を務める、キアヌとケイリーの長男。
 無口で無表情だが面倒見が良く優しいので、誰にでも慕われ懐かれている。特に部下からは絶大な人気。
 祖父に父の華やかさを少々加えた容姿。真面目で冷静だが、両親の統一性の無い教育故に感覚が独特。
 天然であることに、本人は全く自覚が無い。周りを振り回す被害の出ない天然なので、受け入れられ易い。
 美男子で女性に大変人気があり、シャナン王女曰く、「ケルトレア全国の乙女達の夢」。
 しかし、幼少からの婚約者アリスを熱愛しているという噂が有名で、乙女達の夢は打ち砕かれている。
 稀に見せる表情で人を悩殺したり恐怖に陥れたりする。(無意識)

 髪:赤香色と蜂蜜色を混ぜた色の巻き毛 / 目:髪と同色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:187cm

 キーラ・ブラヴォド


 ケルトレア王国騎士学校に通う、キアヌとケイリーの長女。キリアンの10歳年下の妹。
 兄よりは表情があるが、いつも真面目で良く気が利く。エクリッセ血縁者と思えない常人。
 3歳年下のランスロットに、勝手に所有物と認識されている。とても迷惑。
 魔力も強く、騎士としての腕も良く、騎士としては前途洋洋だが、女としては前途多難。
 普通の感覚を持った良い子なので、母には付いて行けない。
 付いて行けなくて良かったかもしれないと思っているが、母と意気投合しているアリスが少し羨ましい。
 騎士長のチャーリーに憧れていて慕っているけれど(常人だし)、天然爆弾ナターシャ&ターニャが難関。
 4歳年上のリヴァーとシエナ、3歳年上のノエル、4歳年下のソアラ、と仲良しグループ。

 髪:金の混ざった朱色 / 目:鮮やかな緑色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:172cm(16歳時)

 キース・ブラヴォド


 ケルトレア王国騎士学校に通う、キアヌとケイリーの末息子。キリアンの12歳年下の弟。
 ランスロットの一歳年上の親友。女の子に大人気の美少年。
 容姿はキリアンとそっくりだが、ランスロットとつるんでいる所為で上二人より世慣れしている。
 元来は真面目な性格なので、ランスロットの様に人生に手を抜いて世の中を舐めているわけではない。
 ランスロットの暴走を止める事が仕事。賢く大人で、従兄弟で宰相のサイモン・エクリッセのお気に入り。
 ランスロットとサイモンの心の拠り所なので、その気になれば実はキースが最強。
 一つ年下のランスロット、同い年のステファン、一つ年上のノアの、聖騎士爵家「弟」グループのまとめ役。
 鼻血体質が玉にキズ。真面目な性格の綺麗な顔で鼻血を出すので、ケイリーと違ってちょっと可哀想。
 物心付いた時から兄の婚約者アリスに純情に横恋慕していたことは、鼻血の所為で周りにバレていた。

 髪:赤香色と蜂蜜色を混ぜたような色 / 目:髪と同色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:167cm(14才時)

 キーファー・ブラヴォド


 55代目ケルトレア王国騎士隊長。次男だったが、兄が戦死したので家を継いだ。
 キアヌの父で、ライオネルの父のような兄のような存在。
 美丈夫な上に落ち着いた性格の優秀な騎士で、女性に大人気。
 王に非常に気に入られていて、王と貴族達と騎士達と魔術師達との間で板ばさみで大変だった。
 2歳年下のクレアとは20歳の時に結婚。
 騎士長として物凄く苦労したので、影で支えてくれた妻をとても大切にしている。
 飛び抜けた美貌を持つ一人息子のことを、大変心配していた。

 髪:赤香色と蜂蜜色を混ぜたような色 / 目:髪と同色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:189cm

 クレア・ブラヴォド (旧姓:グレイグース)


 キーファーの妻でキアヌの母。グレイグース侯爵家の出身。18歳で結婚。
 物腰が穏やかで静かな色香が漂い、特に目立つ容姿ではなく控え目な性格だが男性に大人気。
 家族皆の癒しの存在で、大切にされている。ライオネルも、クレアを母の様に姉の様に慕っている。
 キアヌを産んで体を壊し、子供を産めなくなったことから、ブラヴォド家から離縁を求められたが、
 キーファーがそれを拒絶し、結局離縁しなかった。実は、キーファーの兄キリルにも想われていた。
 たおやかで優しく愛情深く、フェリシテやケイリーの憧れの存在でもある。
 幼い頃から知っているケイリーが嫁に来て、とっても嬉しくて甘やかして可愛がっている。
 キアヌもケイリーも忙しいので、孫3人の面倒を見ていた。皆可愛くて幸せ。

 髪:茶色がかった金の巻き毛 / 目:緑がかった茶色 / 肌:ケルトレア平均より白い / 身長:164cm

 

バカルディ聖騎士爵家: 建国時までは聖職者の名家で、基本的に敬虔で信仰厚く真面目な家風。昔は魔術の名門だった。

 チャーリー・バカルディ 


 ケルトレア王国「建国の聖五騎士」の子孫、バカルディ聖騎士爵家の当主。20歳で結婚。
 58代目ケルトレア王国騎士隊長。真面目で模範的な騎士隊長で、部下達に慕われている。
 派手ではないがすっきり整った容姿で、誰にでも平等に優しいので、隠れファンも多い。
 幼馴染の中では年の近いスタントンとニールと親友で、いつも一緒にいた。
 ナターシャに出会ってから、人生観を狂わされた。人生そのものも狂ったかもしれない。
 天然な妻と娘の言動を愛しく思ってしまう自分に、そこはかとなく不安を感じる。
 息子が(ミズノト王后を崇拝していこと以外は)割とマトモに育ったことを、女神に大感謝。
 ミズノト王后に付けられたあだ名は「苺騎士」。近付くと、何故か苺の良い香りがするらしい。

 髪:杏色+クリーム色のくせ毛 / 目:茶色がかった明るい橙色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:190cm

 ナターシャ・バカルディ (旧姓:バローズ)


 バローズ伯爵家出身の、チャーリーの妻。夫の2歳年下。天然っぷりに、会話が噛み合わない覚悟必須。
 母親がエクリセア人で、伯爵家の娘にしては魔力が強く、魔法制御能力も高い。
 魔術師部隊で副官をしていた。隊長だったシャーリーと、直属の部下だったローレリアと仲良し。
 髪の色が夫の瞳の色と同じなのがお気に入り。夫の珍しい髪の色と髪質はもっとお気に入り。
 ターニャとテッドの二人の瞳と髪の色が、珍しい色なのに偶然揃ったことが凄いと思っているけれど、
 バカルディ家の人達に、魔法制御の才能が子供に受け継がれていなくて役立たずと言われるのが悲しい。
 苺に目がないので、苺(又は苺の加工菓子)を与えておけば大人しくいつまでも食べている。
 近付くと微かに良い香りの漂うチャーリーは、ポケットに常に苺のお菓子を常備しているという噂。
 まるで餌を与えるかの様に妻に食べさせていたという目撃証言多数。奇妙な夫婦だが仲は良いらしい。

 髪:茶色がかった明るい橙色 / 目:柔らかな緑色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:164cm

 ターニャ・バカルディ


 チャーリーとナターシャの長女。シャナン王女の護衛責任者。
 ガチガチの真面目で優秀な騎士だが、鈍感でお母さん譲りの超天然。
 男だらけの騎士隊に身を置く所為もあり、女らしさに欠けるが、だからこそ純粋で可愛いところもある。
 ディアン王を崇拝していて、シャナン王女の護衛を任されている事を誇りに思っている頼もしい騎士。
 姉御肌風なのに天然なので、周囲は放っておけない気分になってしまい、振り回される。
 ツボにはまって崇拝してしまう人も多いのだが、本人は全く以って気付かないで、シャナン命。
 自分のことをあまり女として意識していないが、胸が控え目(ほぼ平ら)なことは、とても気にしている。

 髪:茶色がかった明るい橙色 / 目:髪と同色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:177cm

 テッド・バカルディ (愛称:テディ)


 チャーリーとナターシャの長男。ターニャの2つ年下の弟で、「聖五騎士」。
 性格は姉と比べて随分柔軟。姉同様に優秀で、若くして聖五騎士になっただけの実力を持つ。
 可愛い顔立ちの童顔であることを気にしている。尊敬しているお父さんに似たかった。
 天然な姉の将来を心配しているが、自分が姉に将来の心配をされている事には気付いていない。
 ミズノト公式下僕を自負していて、幼い頃から護衛騎士を希望しているが却下され続けている。
 「聖五騎士」という騎士長に次ぐ肩書きがあるのに、外見と性格から、同世代の騎士達のペット的存在。

 髪:茶色がかった明るい橙色 / 目:髪と同色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:176cm

 

オルデス聖騎士爵家: 建国時までは多くの宰相を出した文官の名家で、参謀的な役割を担う者が多い。治癒系の魔法が得意。

 ニール・オルデス 


 ケルトレア王国「建国の聖五騎士」の子孫、オルデス聖騎士爵家の当主。
 騎士隊一の美少年で通っていた。老化が止まるのが早く、いつまでもずっと美少年。
 ほや〜〜ん、とした雰囲気でいつもにこにこしているが、「聖五騎士」として一隊を束ねている。
 ぼ〜っとしていると思ったら、急に鋭い意見を言ったりして、掴み所が無い雰囲気。
 ニールは今までのオルデス家の策士な騎士達と違い、普段はのんびりしていて優しい。
 仕事では笑顔を保ったまま容赦無いので、部下にはとても恐れられている。
 ローレリアの尻に敷かれることに、最上の喜びを感じているらしい。怒られると、とっても幸せそう。
 奥さんのたれ目がお気に入りなので、子供が皆たれ目で可愛くて嬉しい。

 髪:くすんだ金髪(アッシュ系の金髪) / 目:明るい青色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:182cm

 ローレリア・オルデス (旧姓:ルジェ、 愛称:ローリィ)


 ルジェ子爵家出身の、ニールの妻。夫の2歳年上。かなりのタレ目。しっかり者だけど暢気。
 ローレリアの父と母は遺伝の組み合わせが良く(ケルトレア王国では「女神の気まぐれ」と呼ばれる)、
 4人の子供達は両親よりもずっと魔力が強く、全員の左目が青色(母譲り)で右目が緑色(父譲り)。
 魔術師隊で春部隊の隊長をしていた。
 聖騎士爵家に魔術師部隊から嫁いだナターシャやシャーリーは、上司だけど仲良し。
 田舎暮らしがしたかったが、ニールが心配で世話を焼いていたら、いつの間にか結婚していた。
 3人の子供達よりも夫の方が手が掛かることに、慣れてしまった自分が嫌。
 「平和な田舎で普通の暮らし」というささやかな夢は、一生叶いそうもない。

 髪:濃い茶色の巻き毛 / 目:明るい青色と柔らかな緑色 / 肌:ケルトレア平均より白い / 身長:165cm

 ナサニエル・オルデス (愛称:ナーサ)


 ニールとローレリアの長男。王と王后の護衛責任者。タレ目なのは母譲り。
 王と王后も、ナサニエルをとても信頼していて、騎士達にも他の貴族達にも一目置かれている。
 ミズノト王后に立ち向かえる唯一の臣下。得意技は聞こえない振り。
 子供の頃から常に冷静で落ち着き払っていて、慌てることが無い。掴み所が無い雰囲気は父譲り。
 確かな実力と冷静沈着な性格とバランスの良い能力で、次期騎士長の最有力候補。
 同世代の騎士達のリーダー的存在。シャナン王女への恋心は隠していたが、数人にバレている。
 根本に母譲りのお人良しで世話焼きな性格があるので、宰相サイモン曰く、「腹黒くなりきれない」。

 髪:くすんだ金髪(アッシュ系の金髪) / 目:柔らかな緑色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:183cm

 ノエル・オルデス


 ニールとローレリアの長女。ナサニエルの4つ年下の妹で、エクリセア伯爵領で魔具の勉強中。
 小学校を卒業後、進学したケルアの魔術師学校を中退して、エクリセアの魔具師学校に入学した。
 タレ目は勿論、顔の作りも性格も母親に似てる。しっかり者の世話焼きで、お人好しで暢気。
 1つ年上のリヴァーとシエナ、3つ年下のキーラ、7つ年下のソアラ、で仲良しグループ。
 好きな人もいないので政略結婚に抵抗はないし、母の実家が好きなので田舎暮らしも大歓迎。
 自分と違うタイプのクールビューティーに憧れていて、ミズノトとシャーリーのファンクラブの会員。
 ミズノトファンクラブ会員同士で性格も割りと似ているテッドとは、話が合うので仲が良い。
 ミズノト一筋のテッドと違ってミーハーなので、色々な人のファンらしい。最近はイゾルデにも注目。
 シャーリーに似ているシエナにも憧れているので、仲良しなのが嬉しい。

 髪:濃い茶色の巻き毛 / 目:明るい青色 / 肌:ケルトレア平均より白い / 身長:165cm

 ノア・オルデス


 ニールとローレリアの次男。ナサニエルの8つ年下の弟で、騎士学校に所属。
 兄弟3人の中では一番美形だが、やっぱり母譲りのタレ目。タレ目三兄弟。
 大変優秀な兄がいるので、気楽に生きている。
 父の部隊の中隊長エイミーが好みなので狙っているが、全然相手にされていない。
 地位も容姿も悪くないのに何故なのだろう?と不思議がっている。
 10歳も年下だから、という理由は理解できないらしい。
 1つ年下のステファンとキース、2つ年下のランスロットで、聖騎士爵家「弟」グループを形成している。
 一番年上の自分よりも、一番年下のランスロットが仕切るのには、ちょっと納得いかない。
 永遠の憧れはスタントンなので、息子のショーンと仲良くなりたい。ショーンと仲の良い兄が羨ましい。

 髪:濃い茶色の巻き毛 / 目:明るい青色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:174cm(15才時)

 ナタリー・シャルトリューズ (旧姓:オルデス)


 ニールの5才年上の姉。ナサニエルの前の王と王后の筆頭護衛騎士。
 ケルトレア人の理想の髪に理想的な肢体。清楚可憐かつ華やかで凛々しく、完璧。
 「麗しの紫の騎士乙女」と呼ばれる当代一の美姫。
 ……と、世間では思われているが、実態は、大変がさつで非常に口の悪いじゃじゃ馬娘。
 がさつな喋り方は、密かに好きだったスタントンを参考にした。
 ニールと結束して本性を隠していたが、ヴァンスに正体がバレて、結婚を余儀なくされた。
 口と態度は悪いが、素直で思いやりがあって意外とテレ屋で可愛い所もある。
 完璧な容姿が色々とニセモノだと夫だけが知っている。胸も詰め物して寄せて上げています。
 夫にはいつも反抗しているが、本当は大好き。でも悔しいから言わない。

 髪:漆黒の巻き毛(ニセモノ) / 目:明るい青色 / 肌:ケルトレア平均より白い / 身長:168cm

 ヴァンス・シャルトリューズ


 シャルトリューズ侯爵家の次男。マルス&ワッシャーの文官学校時代からの親友(同級生)。
 兄が継いでいる侯爵領は大変豊かで、実家は国指折りの資産家で高い地位と権力を持つ。
 ギニヴィアの実家ヘネシー侯爵家(こちらも指折りの名家)とも親戚。
 ナタリーの4才年上の夫。若くしてケルトレア王国外交長官になった大変優秀で有名な文官。
 緩く束ねた胸までの長さの髪と、賢そうな猫のような目が印象的な美男子。
 変態双子と仲が良いだけあって変態だが、そこは隠しつつ、文官の中では女性に一番人気。
 冷静で強引で研究好き。面白いことを常に探している。
 ナタリーの外見と本性のギャップがあまりにも面白かったので、バラすぞと脅して結婚を強制。
 毎日きちんと観察日記を付け、たまに実験を行ったりしている。
 元は考古学が専門。世界中の古代遺跡を妻と一緒に見て回ることが夢。さっさと退職したい。

 髪:赤系の茶色 / 目:琥珀色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:184cm

 

グレンファー聖騎士爵家: ケルトレア王国建国によって滅亡したブレリア王国の王家の末裔。時魔法系を難なく使える。

 スタントン・グレンファー 


 ケルトレア王国「建国の聖五騎士」の子孫、グレンファー聖騎士爵家の当主。
 57代目ケルトレア王国騎士隊長。騎士長8年目で戦死している。
 長身にがっしりした体つきの(黙ってさえいれば)二枚目。口を開いた途端に三枚目。
 非常に優秀な能力とカリスマ性の持ち主で、若くして王の護衛筆頭と騎士長になっている。
 男女問わず絶大な人気を持ち、先代騎士長のライオネルとディアン王にも大変気に入られていた。
 グレンファー家の宝刀「時魔法」も得意で、その最高位の魔法である扉魔法を無から作り出せた。
 同い年の奥さんシャーリーとは幼馴染で、物心付いた時からずっと片思いをしていた。
 友達としてしか見てもらえていなかったシャーリーと結婚できて、とっても幸せ。尽くしまくり。
 子供好きなので、沢山子供がいて楽しい。でも、やっぱり奥さんが一番好き。

 髪:黒っぽい赤茶色 / 目:灰色 / 肌:ケルトレア平均より濃い / 身長:193cm

 シャーリー・グレンファー (旧姓:キューゼニア)


 グレンファー家の分家キューゼニア侯爵家出身の、スタントンの妻。茶色がかった金髪に灰色の瞳。
 シャーリーも時魔法・扉魔法を使える。母親がエクリセア人で、エクリッセ伯爵家とも遠縁。エクリセア贔屓。
 魔術師部隊の隊長を務めていたので、幼馴染で親友だったスタントンとは戦友でもある。
 副官のナターシャと中隊長のローレリアと同時期に聖騎士爵家に嫁いだので、仲良し。
 長身で男っぽい喋り方で見た目も性格もさっぱりした美人なので、女性信者が男性信者よりも多い。
 非常に魔力の強いスタントンの子供を沢山産んだことも、ケルトレア中の女性の憧れで、尊敬されている。
 5人の子供は皆優秀で、スタントンが亡くならなければ、多分もっと数が増えたはず。
 魔術師部隊から引退してからは、魔術師学校で講師を務めている。夫同様に意外と子供好き。
 ショーンが亡き夫と似ているので、とっても可愛いくて虐めたくなる。
 グランファー家の跡を継ぐ孫を抱きたいので、息子に早く可愛いお嫁さんを貰って欲しい。

 髪:茶色がかった金髪 / 目:灰色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:180cm

 ショーン・グレンファー 


 スタントンとシャーリーの長男。テウタテス王子の護衛責任者。
 叔父サミューが「聖五騎士」。サミューの長男ステファンは騎士学校に所属。
 父親とそっくりの容姿でがっしりした体付き。大らかで大雑把。
 気難しいテウタテス王子のお守りが出来る唯一の男で、シャナン王女の初恋の相手。
 女関係も、わりと来るもの拒まずなタイプだが、王に忠誠を誓っているので王女には手出ししない。
 長年ターニャに惚れているが、全く相手にされていない。同世代の騎士達のムードメーカー的存在。
 4歳上の姉(双子)、4歳下の妹、12歳下の妹、そして母、と、女性ばかりの家族。
 色々背負い、主に振り回され、大変苦労をしているが、明るく気楽な振舞いで、ちっとも同情されない。
 長い名前は(目上の人以外)呼び易い愛称で呼ぶ主義。母音は3つが限度。

 髪:黒っぽい赤茶色 / 目:灰色 / 肌:ケルトレア平均より濃い / 身長:193cm

 シエナ・グレンファー


 スタントンとシャーリーの三女で第四子。
 ショーンの4歳年下の妹。グレンファーの緑部隊の中隊長。女性にモテる。
 母に似てさっぱりした性格と美貌の持ち主。魔力も強い。
 4つ年上のターニャとは、男っぽい性格の女騎士同士馬が合うようで仲良くしている。
 オルデスの紫部隊の中隊長エイミーとは、珍しい女性の中隊長同士なので仲良し。
 同級生のリヴァー、一つ下のノエル、4つ下のキーラとも仲が良い。無自覚女たらし。
 天然のターニャや、喋るのが変なリヴァー相手にも、全く動じない。ある意味天然。

 髪:黒っぽい赤茶色 / 目:灰色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:178cm

 ソアラ・グレンファー


 スタントンとシャーリーの四女で末っ子。
 6歳で父を亡くしたので、その時18歳だったショーンが半分父親の代わり。かなりお兄ちゃんっ子。
 素直で可愛い性格の美少女な上に魔力も高く、将来有望。
 テッドに惚れているが、10歳も年の差があるので、全く相手にされていない。
 テッドの崇拝するミズノト王后を目指しているが、キャラが違い過ぎて目指している事さえ気付かれない。
 姉シエナと一緒に、リヴァー、ノエル、キーラと特に仲良くしている。
 甥っ子や姪っ子(サラ&セーラとサイモンの子供達)とも仲良し。甥っ子のラブ光線には気付かない。

 髪:茶色がかった金髪 / 目:灰色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:157cm(12才時)

 

エクリッセ伯爵家: ケルトレア王国建国時に吸収されたエクリセア王国の王家。魔術に長け、奇才/変態が多い事で有名。

 マルス&ワッシャー・エクリッセ 


 ケイリーの双子の兄達。キアヌの同級生で小学校からの親友。
 元気の良い方がマルスで、眼鏡を掛けてインテリ風なのがワッシャー。
 実は、マルス役とワッシャー役を二人で交互に演じている。
 奥さん(エト王国から来た)は一人だけで、二人で一緒に愛している。
 マルス役がエクリッセ伯爵家領主で、ワッシャー役がケルトレア王国宰相。
 息子サイモンも、後を継いでケルトレア王国宰相になった。
 二人とも同様に頭脳明晰で、変態で、妹命で、キアヌが大好き。
 ケイリーとキアヌに被害を与えた者は、この二人に社会的に抹殺される。

 髪:鮮やかな朱色 / 目:鮮やかな緑色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:180cm

 サイモン・エクリッセ


 公的にはマルスとカグラの息子でエクリッセ伯爵家の跡取り。キリアン・ブラヴォド達の従兄弟にあたる。
 公的ワッシャー(事実上はマルスとワッシャーが交代で演じている)の後も継いで宰相の任にある。
 見た目もエクリッセらしい曲者だが、父達のように変態ではない。冷酷そうだが、実は面倒見の良い男。
 一夫一妻制の国の宰相なのに、父親も妻も二人いる。
 元々は一つの王国で特別扱いのエクリッセ伯爵領土では、一夫多妻や一妻多夫も条件によっては可能。
 テウタテス王子をどうやって賢王にするかという事が、彼の最大の課題で悩み。
 周りに恐れられていて、ナサニエルやテウタテスでさえもサイモンは少々苦手。シャナンは懐いている。
 家に帰ると、奥さん二人はきゃぴきゃぴしているし、子供は三人もいてわいわいと賑やか。
 子供の名前はスタニス(♂)シルヴィア(♀)ソフィア(♀)。シルヴィアとソフィアは双子。

 髪:鮮やかな朱色 / 目:鮮やかな緑色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:175cm

 リヴァー・エクリッセ


 公的にはマルスとカグラの娘でサイモンの5つ年下の妹。キリアン・ブラヴォド達の従姉妹にあたる。
 魔術師隊の二人いる副隊長の一人。
 緑の瞳は対魔の力を宿し、魔法に長ける者が多いが、リヴァーは特に尋常でない魔力を持つ。
 呪文はスラスラ唱えられるのに、普通に喋るのは非常に下手で意思疎通に問題がある。
 研究熱心で、気付くと何か色々破壊している。後片付け(&証拠隠滅)は、お兄ちゃんの仕事。
 好奇心旺盛で子供の様に無邪気な、ケルトレア王国最強兵器。
 聖騎士爵家皆の妹的存在。皆の事が大好きで、皆もリヴァーが大好き。

 髪:鮮やかな朱色 / 目:鮮やかな緑色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:159cm

 サラ&セーラ・エクリッセ (旧姓:グレンファー)


 スタントンとシャーリーの双子の娘達。二人とも、ケルトレア王国宰相サイモン・エクリッセの妻。
 扉魔法を一から組め、エクリセア王国魔術師部隊を統べる。
 3歳年下の夫とは幼馴染。二人して幼い頃からベタ惚れ。サイモンが成人して直ぐに結婚した。
 独自の文化を持つエクリッセ伯爵領では、通常一夫一妻だが、双子は一人の相手と結婚できる。
 サイモンの父も双子で、妻は一人。
 ケルトレアでは公式にはサラが魔術師長で、セーラがサイモンの妻。
 実際には二人してサイモンの妻で、毎日役を入れ替わっている。
 子供が3人いるが、どの子がどちらの産んだ子かは関係なく、皆可愛い我が子。

 髪:茶色がかった金髪 / 目:灰色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:173cm

 

ケルトレア王家: 400年程前に腐敗したブレリア王国と隣国を纏め、ケルトレア王国を建国。「女神の祝福」という魔法が使える。

 ディアン・ケルダーナ


 ケルトレア国王。戦で父を亡くして、15歳の時に即位して以来、ケルトレア王国を治めている賢王。
 先代と先々代王の悪政の所為で、建て直しが大変だった。穏やかな顔付きで、心優しく誠実な性格。
 18歳で成人するとすぐに、西方の国々との貿易を拡大する為に、西の大国の王女ミズノトを后に迎えた。
 政略結婚で顔も知らずに迎えたミズノトとは非常に上手く行っていて、周りが恥ずかしくなる程に熱々。
 戦場に身を置いて来たが、息子ほどの武人ではないので、騎士達を頼りにして来た。
 即位した時から長年支えてくれた騎士隊長のライオネル・ネグリタとは、特に親密な信頼関係を持つ。
 冷静な判断が出来ることと、信頼を置いてくれている事から、騎士達はディアンに完全に忠誠を誓っている。
 国と国民を愛し、騎士達を大切にする良い王様。

 髪:華やかな金髪 / 目:鮮やかな青緑色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:188cm

 ミズノト・ケルダーナ (旧姓:エト)


 ケルトレア国王ディアン・ケルダーナの后。
 銀の髪に紫の瞳という、どちらもケルトレア人には無い容姿の妖艶な美女。
 大変小柄だが素晴らしく女性らしい曲線の(夫をメロメロにしている)体つきは娘に受け継がれた。
 貿易を円滑に拡大する為に、18歳の時にケルトレア王国に嫁いで来た大国エト王国の王女。
 文化の大きく異なる国に嫁ぎ、苦労をして来たが、それを他人に見せない誇り高い貴人。
 不幸を覚悟に顔も知らない男の元に嫁いで来たが、夫にベタ惚れされて大切にされて結果オーライ。
 基本的に、楽観主義者で快楽主義者。国民に人気があり、国に文化的にも大きく影響を与えている。

 髪:銀色 / 目:鮮やかな紫色 / 肌:ケルトレア平均よりかなり白い / 身長:150cm

 シャナン・ケルダーナ


 ケルトレア王ディアン・ケルダーナと王后ミズノトの第一子。
 ケルトレア王家に代々受け継がれている「女神の祝福」の青緑色の瞳を持つ。
 見た目だけなら、正に騎士伝説物語に出て来る可憐な姫。立場上、儚げ可憐ぶりっこはお手の物。
 とても小柄だけど女性らしい体つき。中身は相当のじゃじゃ馬。楽天的で、裏表が無く、我慢しない主義。
 惚れっぽく飽きっぽいけど、昔からずっと一番好きな男は、初恋の相手の騎士ショーン・グレンファー。
 ショーンが自分を女としては見ないことを理解して納得しているし、政略結婚すること自体にも抵抗はない。
 儚げ可憐ではないけれど、ケルトレア王国を愛していて、臣下を大切に思っている良い王女。

 髪:華やかな金髪の巻き毛 / 目:鮮やかな青緑色 / 肌:ケルトレア平均より白い / 身長:154cm

 テウタテス・ケルダーナ 


 ケルトレア国王ディアン・ケルダーナと王后ミズノトの第二子。シャナンの5つ年下の弟。
 戦場での活躍から、「銀の軍神」と讃えられ国民にも騎士達にも人気を誇る次期ケルトレア国王。
 母譲りの珍しい髪色と美麗な顔に父譲りの「女神の祝福」の目で、女性にも絶大な人気を誇る。
 しかし、本人は姉シャナンに夢中。自分をシャナンの騎士と思い、忠誠を誓っている。
 テウタテスの度を過ぎたシスコンっぷりは皆の悩みの種。
 唯我独尊だが、ルクサルド公爵家六兄弟達とは仲が良い。
 自分に唯一平気で言い争いをする護衛筆頭騎士のショーンのことを心の中では一番贔屓にしているが、
 姉の想い人なので、ライバル意識から酷い扱いをしている。

 髪:銀色 / 目:鮮やかな青緑色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:186cm

 

〜ルクサルド公爵家&関係者〜

 アリス・ルクサルド 


 王族ルクサルド公爵家の第5子で3女。(兄2人、姉2人、弟1人の6人兄弟)
 王位継承権第4位を持つ父はディアン王の後見人。3歳年下のテウタテス王子の学友だった。
 アリス達兄弟は、ディアン王の再従兄弟(6親等)。つまり、曾お祖父さんが3代前のケルトレア王。
 アリスは女の子なので王位継承権が無いが、3人の兄弟達は王位継承権第5位〜7位を持つ。
 黙ってさえいれば、しとやかで可憐な姫。シャナン王女とも少し似ている。
 5歳の時に9歳のキリアンに惚れて家の権力を使って婚約して以来、キリアン命。
 キリアンが婚約者を熱愛しているという噂を立てた張本人。愛情表現の手本はキリアンの母ケイリー。
 キリアンのことを良く知る為に弟ロビンを騎士隊にやったのに、ちっとも役に立たないので、ロビンに冷たい。

 髪:華やかな金髪の巻き毛 / 目:鮮やかな青緑色 / 肌:ケルトレア平均より白い / 身長:168cm

 ロビン・ルクサルド 


 王族ルクサルド公爵家の末っ子。アリスの1歳年下の弟。(兄2人、姉3人、の6人兄弟)
 ディアン王の再従兄弟(6親等)で、王位継承権第7位を持ち、テウタテス王子の学友だった。
 白のバカルディ部隊の副隊長。白部隊隊長のテッドの1歳年下の親友。
 自分の特殊な立場を理解し、騎士隊の中では控えめにしている。
 王位継承権を持つのに騎士隊で騎士として生きる事を選んだのは、姉の婚約者キリアンの影響から。
 姉に使われている気もするけれど、騎士隊に自分の存在意義を見出して満足。
 キリアンを慕っていて、キリアンもロビンを可愛がっているのが、アリスがロビンに冷たい理由の一つ。
 アリスがキリアンと一緒にいられる自分を羨んでいるだけだということを理解しているので、アリスとは
 喧嘩しつつも、仲が良い。

 髪:栗色 / 目:柔らかな緑色 / 肌:ケルトレア平均色 / 身長:181cm

 イーディス・ネーゼタウィ (旧姓:ルクサルド)


 王族ルクサルド公爵家の第4子で次女。(兄2人、姉1人、妹1人、弟1人の6人兄弟)
 シャナン王女と同い年のイーディスは、兄ハリーと共にシャナン王女の学友だった。
 美人だが、姉や妹とは違い、黙っていても気が強そうに見えるお姫様。猫目が魅力。
 本当は優しくて思いやりがあるのだけれど、テレ屋なのでそれを隠している。いわゆるツンデレキャラ。
 小さな頃からサイモンが好きだったのだけれど、素直になれない上に、サラとセーラがいたので失恋。
 23歳の時に、ネーゼタウィ王国の第二王子レブランと政略結婚。レブランより1歳年上。
 他国に嫁いだ後もシャナンとの友情は固く、頻繁に手紙のやり取りをしている。
 王と王后以外で、テウタテス王子とシャナン王女を呼び捨てにする唯一の人。

 髪:栗色 / 目:鮮やかな青色 / 肌:ケルトレア平均より白い / 身長:165cm

 レブラン・ネーゼタウィ 


 ネーゼタウィ王国の第二王子。兄が一人の二人兄弟。
 深く豊かなネーゼタウィ王国の森は、特殊な生態系を持ち、薬学が発達している。
 華やかな色合いの、果物や動物や織物も有名。森の精霊を崇拝する多神教。主神は「森の守り神」。
 レブランは、「森の守り神」の憑代で、子供は王位継承者になる。
 沢山の小さな民族集団が60年程前に、レブランの祖父によって一つの王国として統一された。
 ネーゼタウィ王国地方の人々は、浅黒い肌と緑の瞳と髪を持ち背の高い者が多い。
 数少ないケルトレア王族といえども傍系のイーディスを妃に迎えることに、非常に不満があった。
 今ではすっかり骨抜きにされて、イーディスの忠犬。ご主人様に近付く者全てを威嚇する。

 髪:若草色 / 目:深い緑色 / 肌:ネーゼタウィ人らしい浅黒い肌 / 身長:191cm

 

  
 
ロリーナ・バファーツ  (旧姓:ルクサルド)
「アズルガート王国三兄弟物語」開始時31歳 / 髪:栗色 / 目:柔らかな緑色 / 身長:167cm
ルクサルド公爵家の第1子で長女。夫はルクサルディア領一の貿易商。優しいのんびりさん。子供が三人いる。母親らしくない母を持ち、姉を姉と思わぬテウタテスにとって、母のような姉のような存在でもある。   

 エド・ルクサルド 
「アズルガート王国三兄弟物語」開始時29歳 / 髪:華やかな金髪 / 目:鮮やかな青緑色 / 身長:179cm
ルクサルド公爵家の第2子で長男。次期ルクサルディア領主。 王位継承権第5位を持ち、実質上はテウタテス王子の次に王位に近い。ロリーナLOVE。

 ハリー・ルクサルド 
「アズルガート王国三兄弟物語」開始時27歳 / 髪:華やかな金髪 / 目:鮮やかな青色 / 身長:182cm
ルクサルド公爵家の第3子で次男。王位継承権第6位。控えめだけど結構クールなツッコミを入れてくる。他国の王女を妻にしていて、子供が一人いる。
 

 

 

 

+++ケルトレア王国騎士隊の説明+++

5部隊構成で、各部隊の部隊長が「聖五騎士」と呼ばれます。
基本的に、「聖五騎士」はそれぞれ「建国の聖五騎士」の子孫で「聖騎士爵」を持つ家の出身者が勤めます。
その5家の率いる5部隊を一つに纏めるのが騎士隊長。王族が戦に出る時は、王族が頂点に立ち、騎士長が補佐をします。
部隊長である「聖五騎士」には、それぞれ副官が二人、さらに中隊長が四人います。
よって、騎士隊全体では、副官は十人、中隊長は二十人います。
青のエンブレムを付けている(どの部隊所属騎士にも正式に指示を出せる)のは、部隊長と騎士長の6人と、王と王后とその子供の筆頭護衛騎士達です。

 

+++騎士隊長歴+++

キーファー・ブラヴォド→ライオネル・ネグリタ→スタントン・グレンファー(8年目に戦死・南の方の情勢悪化で)→チャーリー・バカルディ=現在の騎士長(6年目・46歳)

 

(部隊色・聖騎士爵家名)☆現在の聖五騎士、その他の騎士隊、騎士学校に所属する聖騎士爵家出身者
(「アズルガート王国三兄弟物語」開始時の年齢)

(黒・ネグリタ) ☆トリストラム(30)、ランスロット(13)
(赤・ブラヴォド) ☆キリアン(26)、キーラ(16)、キース(14)
(緑・グレンファー) ☆サミュー(スタントンの弟)(39)、ショーン(テウタテス王子の護衛担当)(24)、
           シエナ(中隊長)(20)、ステファン(サミューの息子)(14)
(白・バカルディ) ☆テッド(22) 、ターニャ(シャナン王女の護衛担当)(24)
(紫・オルデス) ☆ニール(45)、ナサニエル(王と王后の護衛の責任者)(23)、ノア(15)


魔術師隊は、「春」「夏」「秋」「冬」の4部隊編成で、各部隊長4人の上に、副官二人と魔術師隊長がいます。
魔術師で青のエンブレムを付けているのは、この7人です。

ケルトレア王家の色は青です。

アズルガート王家の色も青です。こちらは真っ青の一色ではなく、様々な海の色です。
主神「エーギヨルド」が海の神である為。
ちなみに、ケルトレア王国の主神「ダヌダクア」は、愛と豊穣の女神。
どちらも多神教ですが、主神の崇拝が主で、「神」とか「海神」とか「女神」と言ったら主神を指します。

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